UK~国内唯一の温泉地バース~
- MICオンライン教室
- 11月29日
- 読了時間: 7分
更新日:11月30日

バース大聖堂
皆さまお元気でいらっしゃいますか。
今日は旧暦10月11日。旧暦においても冬の到来です。
今年は全国的に冷え込みが厳しいようですので体調管理に注意が必要ですね。
さてタイトルですが、イギリスは4つの「国」からなっているとしっかり認識しましたので、今回からは「UK」としました。
イングランド西部に位置する世界遺産の街「バース(Bath)」。
ジョージ王朝時代の建物が残る美しい街です。古代ローマ時代にローマ人が天然温泉を利用して温泉施設を建設したことから国内唯一の温泉リゾート地として発展。お風呂の「バス」や「温泉地」の語源ともなっています。
それではバースの中心地「アビー・チャーチ・ヤード(広場)」からまいりましょう♪
トップ写真バース大聖堂の内部

外壁は「バース・ストーン」と呼ばれるハチミツ色の石灰岩で覆われ、陽を浴びると金色に輝いて見えるそうです。
ヴィクトリアン・ゴシックとも呼ばれている内装は荘厳な雰囲気を醸し出しています
壁の80%がステンドグラスで覆われ、内部の明るさとその美しさに目を奪われます。
天井のレースのような繊細な曲線も見どころです。
西側のファサード(正面玄関)には「Ladders of Angels(天使の梯子)」が施され、かわいい天使が天国への階段を上る様子が彫刻されています。
バース大聖堂の向かい側にある「ローマン・バス(The Roman Baths)」です。

2千年以上も前にローマ人によって造られた一大「スパ・コンプレックス(複合温泉施設)」。大浴場、温水プール、サウナそして神殿までも兼ね備えています。
大事な社交の場であり、祈りの場でもあったようです。
だからローマ人は支配する先々で温泉施設を造ったのですね。
右の写真の「大浴場跡」は現在では博物館となり、衛生上入浴することも水に触れることもできません。
博物館では浴場跡から発掘された女神スリス・ミネルヴァの胸像や投げ込まれたコインや捧げものなどが展示されています。
ローマ人に扮したスタッフが気軽に記念撮影に応じてくれるようです(^^♪
実は上記の大浴場はローマ帝国の衰退の後は地中に埋もれていました。それが1880年に発掘され現在の姿になりました。天然温泉は長い間おもに飲用中心だったようです。
サーメ・バース・スパ

それが近年温泉施設として復活し、ホテルのスパや地域の温泉施設として水着着用で入浴されるようになりました。
左の写真がその温泉施設「サーメ・バス・スパ(Thermae Bath Spa)」。
バース大聖堂を眺めながら入浴できます!
出典:note Thermae Bath Spa
そう「サーメ(Thermae)」は「テルマエ(浴場)」の英語読み!そのまま残っているんです!なんだか感動します。当時は湯につかる温泉を「サーメ」と言っていたのでしょうか。
イギリスの古代ローマ人も入ったであろう天然温泉♨につかってみたいです(*^^*)
次にバースを代表する建物があるので行ってみましょう♪
ロイヤル・クレセント

18世紀から19世紀に温泉施設として栄えた頃に上流階級の人々の別荘地として建てられた集合住宅「ロイヤル・クレセント
(Royal Crescent)」。
目の前に庭園があるので、芝生の上でのんびりとできそうです。
古代ギリシャ・ローマ神殿を基にした建物で、外壁はこちらも「バース・ストーン」が使用されています。

三日月のような美しいカーブを描き、古代ギリシャ風の柱で飾られ、上品でありながらも堂々たる佇まいです。
現在でも住宅として使われているほか、15,16番地はホテルとして、ロイヤル・クレセント一番地は博物館として当時の暮らしを再現して公開されています。
この辺でカフェに寄りましょうか♪
サリー・ランの家

この家自体は約500年前の建物。バース最古のカフェです。
一階がショップ、二階がカフェ、地下が博物館になっています。
時は1680年。フランスから働きに来たソランジュ・ルヨン(Solange
Luyon)さん。発音になじみがなく英語風に「サリー・ラン」となりました。
フランスのレシピをもとにバンズを作るとそれが人気になり、現在も当時のレシピのものが食べられます!

出典:note by Tomoe Hon
こちらはサリー・ランズ バンのシナモンバターです。
かなり大きめのバンですが、ふわふわでスフレのような食感なので、あっという間に食べられるようです。
デザート用とお食事用があるようです。ナイフとフォークでいただきます。
美味しそうですね~(^^♪ アンティークの食器も楽しめます。
それではもう一か所、エイボン川に架かるバース最古の橋です。
パルトニー橋

18世紀、渡し船しかなかったエイボン川に初めて橋を架けるために尽力されたパルトニー氏の名前がつけられました。
当時人気の新古典主義建築家によって設計された三連の優雅なアーチが特徴です。
橋の両側にはショップやカフェ、レストランが軒を連ね、おしゃれなショッピングス
トリートとして観光客や地元の人々で賑わっています。
近くには橋のヴューポイントとなる美しい「パレード ガーデンズ(庭園)」があります。
ショッピングの後ここからゆっくり眺めるのも一考です。
最後にイギリスの伝統的お菓子を紹介します。
スポテッド ディック

イギリスで「プディング」と言えば「蒸しケーキ」のこと。
「スポテッド」はレーズンがぶちぶちに見えることからこの名前になりました。英語って見たままを表現するんですよね。おもしろいです。
小麦粉、スェット(牛脂)、レーズン、ミルクを使った蒸しケーキにあつあつのカスタードクリームをたっぷりかけたお菓子です。
現在は牛脂の代わりに植物油脂を使ったものも多いそうです。これなら安心して食べられます(*^^*) 学校給食にも出るそうですよ。
参考資料:トラベルjp、note、毎日イギリス生活
いかがでしたでしょうか。
イギリスで温泉!これは行かなくては!と調べましたが、思いのほかステキな所でした。
こじんまりしてのどかな街。
「パレード ガーデンズ」には伝説のブリトン王ブラドットとなんと「豚」ちゃんの像が建てられています。
古代ローマ人が来る千年前に、病気を患って王室を追放されたブラドットが田舎をさまよっていたところ、皮膚病にかかった豚が温かい泥を体にこすりつけて治癒したのを見て驚き、自身も泥を浴びて病を治したと言われています。その後温かい泥のある場所、バースを治めるようになったという伝説があるそうです。
歴史は紀元前千年以上前にさかのぼるわけです。おもしろいですね。
豚の像というのも始めて見ました。かわいいです。
温泉につかりながら、しばらく逗留したくなりました(*^^*)
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【ちょこっと英語】
現代はいろんな「臭い」に悩まされています。
そこで今回はこの「におい」を表す言葉に焦点を当ててみました。
日本語でも「匂い」「臭い」と漢字を使い分けています。英語も同じようにいろんな「におい」に使う単語があり使い分けています。いくつか見ていきましょう。
*英単語の下のカタカナは発音です。赤い部分を強く(大きい声で)読んでください。
☆smell・・・広く一般的に使える。良いにおいも悪いにおいも表現できる。
名詞や動詞として使われている。
a good smell a bad smell
良いいい香り 変なにおい
It smells wonderful. It smells terrible.
素敵な匂いがする ひどい臭いがする
☆scent・・・匂い、香り。あまり悪いにおいには使わない。
セントゥ
a sweet scent a scent of wood
あまい香り 森の香り
I like the scent of green tea.
緑茶の香りが好きです。
dish soap orange scent unscented soap
食器洗い洗剤オレンジの香り 無香料石鹸
☆odor・・・・悪臭、不快な臭い。
オウダ
a chemical odor a body odor a odor of gasoline
科学薬品臭 体臭 ガソリン臭
体臭(body odor)はスラングで「BO」と言うそうです
例:You have a bad BO! You should take a shower.
体がひどい臭い!シャワー浴びてきた方がいいよ。
☆aroma・・・・芳香、香り、良い匂い。美味しそうな場面でも使う。
an aroma of coffee a minty aroma an aroma of fresh bread
コーヒーの香り ミントの香り 焼き立てパンの匂い
例:I like an aroma of apple tea. It smells sweet.
アップルティーの香りが好きなんです。甘いいい香りだなぁ。
*ちなみに「アロマオイル」は英語では「essential oil」
☆perfume・・・香水。人工的で強い香り。
☆fragrance・・・香水。花、植物など自然に近い香り
あとstink・・・悪臭を放つ。odorより強烈な悪臭というニュアンスがあり、あまり大人は人前で使わない方が良さそうです。
参考資料:Native Camp.Blog、おきがる英語ブログ、ジーニアス英和辞典
外国製の洗剤やシャンプーのラベルを見ると楽しいですよ♪他にもあったら教えてくださいね(*^^*)
それでは皆さま、爽やかな毎日をお過ごしください(*^^*)
Have refreshing weeks !
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