一月も14日となりました。
季節外れのようですが、ぎりぎり今はまだ「松の内」ですから、最後にもう少しお正月飾りを味わいましょうね。
というところでこの「松の内」を調べてみると地域によって違うそうです。
以前は全国一律1月15日まで、だったのが、江戸時代以降、関西地方では15日まで、関東地方では7日までとなったそうです。
さて、2,30年くらいに前になりますが、アメリカの「アクターズスタジオ」のインタビュー番組を日本で放映していたのをご存じでしょうか。
この好きな番組を思い出したので今回ご紹介します。
アクターズスタジオ(演劇学校)の生徒たちを前にした公開インタビューですので、他の番組では聞けない演技の話などがあり、私のような演劇ファンにとってはうれしい番組でした。
司会者(MC)はアクターズスタジオの学部長、ジェームズ・リプトンさん。この方の落ち着いた雰囲気がとてもよく、ゲストの俳優さんが気持ちよく演技に対する姿勢を話していました。
そしてこのインタビューの名物が後半の「10の質問」です。
矢継ぎ早に決まった質問をするので、ゲストのセンスや素の部分がでて楽しいのです♪
検索したところ「メグライアン」のインタビューをアップしているものがありましたので、今回は「メグライアン」の返答を一緒に見ていきましょう。
【10の質問】
1.What is your favorite word ? ------------- authentic
好きな言葉は? 本物
2.What is your least fovorite word ? --------------- enjoy
嫌いな言葉は? 楽しむ
3.What turns you on creatively,spiritually or emotionally ? -------- absolute honest
あなたを喜ばせるものは? 真心
4.What turns you off ? ---------- when pretzels get wet
あなたを失望させるのは? 湿気ったプレッツェル
5.What sound or noise do you love ? ---------- 4歳の息子が夜寝る前に口ずさむ歌 好きな音は?
6.What sound or noise do you hate ? ---------- 離陸前の飛行機のエンジンの音
嫌いな音は?
7.What is your favorite curse word ? ----------- f**k me!
よく口にする悪態は? ちくしょう!
8.What profession other than your own would you like to attempt ?
今の職業以外にやりたい仕事は? -------- advertisement, architect
広告、建築家
9.What profession would you not like to attempt? --------- use number
やりたくない仕事は? 数字を使う仕事
10.If Heaven exists,what would you like to hear God say when you arrive
at the Pearly Gates ?
もし天国があるとしたら、天国の門についた時神様になんて言ってほしい?
-------- you big damn,seen long
愚か者、すっと見ていたよ
英語の表現をいくつか見てみましょう。
「2」の「least favorite」字幕では「嫌いな」になっていました。直訳すると「最も好ましくない」となります。「好きな」の反対に「hate」ではなく、「least fovorite」もあるのですね。ニュアンスが違ってきますものね。「hate(ひどく嫌う)」では強いですし。
「3」「4」の「turn on」。これはスイッチを入れる、という意味でおなじみですね。
今回のように「興味がわく、わくわくする」という意味でも使われます。反対で
「turn off(興味を失う、がっかりする)」。
「turn you on」あなたの気持ちにスイッチが入る、と考えれば想像しやすいですね。
答えが「absolute honest」字幕では「真心」でした。直訳では「完全なる正直さ、誠実さ」
つまりそれが「真心」。上手い訳ですね。
湿気る「get wet」こういう「get」の表現をいつか取り上げたいと思います。
「5」「6」にある「sound」は良い音も悪い音も含めた音全般。一方「noise」は雑音とか騒音のように不快な音をいいます。
「7」の「curse(悪態、ののしり言葉)」一般には下品ととられる言葉です。動画の中で
「ピー」が入っていましたので、ここでも全部は表記しませんでした(;^_^A
司会者も「あらま!」という顔をしていました。
この表現は特に女性が使うとガサツな人、という印象があるようです。メグライアンもなにか失敗した時に口にするというニュアンスで言っていました。聴衆に対するサービスかも。
「8」「9」「仕事」というと「job / occupation / profession / position」。job以外はあらたまった言い方になりますので、税関とビザの申請などでも聞かれますね。
税関で「What’s your occupation(お仕事は)」とか。
日常会話ですと「What do you do ?(お仕事は何をしていますか。)」でしょうか。
「attempt(試みる)」。
「10」「the Pearly Gates(天国の門)」直訳では「真珠の門」。こういう言い方もあるとは知りませんでした。
英文を直訳すると「神様からどんな言葉を聞きたいですか。」。
これを「神様になんて言ってほしいですか。」と訳すのはいいですね。逆に「なんて言ってほしい?」という日本語をこういう英語にするといいのだな、と勉強になります。
ちなみにメグライアンの返答に対して、司会者が言った言葉も印象深かったです。
「He has been all along.(神はいつも私たちのそばにいますよ。)」
私は個人的に「10番目」の質問が好きでした。
日本の対談番組では聞いたことのない質問ですから。「へー、こういうことを普通に質問するんだ!」とカルチャーショックでした。
多くの人はこの質問に「Good job!」「Well done」(いずれも「よくやった!」の意味)と答えていたのも印象に残っています。
私もぜひ「Good job!」と言う御言葉を聞きたいです(*^^*)
さて、みなさんは何と言ってほしいでしょうか。
参照:キークン、ジーニアス英和辞典
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