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MICオンライン教室

和を以て貴しとなす


いま、沖縄では「サガリバナ」が咲き始めました。首里城周辺の並木は蓮のような甘酸っぱい香りが立ち込めています。

この「サガリバナ」、夜に咲き朝には花ごと落ちてしまいます。

なんとも可憐な幻想的なお花です。

この時期になるとライトアップされているところもあり、先日車中から愛でてきました。


さて、今回は聖徳太子の「十七条の憲法」です。

学校の授業では概略を習ったくらいでしたが、今回初めて原文を見ました。

元々は天皇を中心とした政治をするために公務員に向けて書かれた心得だったようですが、現代の生活にとっても大切なことだと思いましたので、取り上げてみました。今回は第一条です。

原文は漢語ですので省かせていただき、日本語の書き下し文と現代語訳をご紹介します。


「一に曰く、和を以て貴しとなし、忤(さからう)こと無きを宗とせよ。人みな党(たむら)あり、亦た達(さと)れるものすくなし。是を以て、或いは君父に順わず、また隣里に違う。然れども、上和ぎ下睦びて、事を論(あげつら)うに諧(かの)うとき、即ち事理自ずから通ず。何事か成らざらん。」


「和を大切にしましょう。和という概念を外すことのないようにすることが大切です。人はみなグループを作りたがるものであり、また悟りのある人格者は少ない。だから主君や父親に反発したり、ご近所ともうまくいかないのです。

しかし、上の立場に立つものが調和を理想として下の立場の者とも仲良くしてあれこれと議論をすれば、物事の道理はおのずから通じるようになり、どんなことでもうまくいくようになるものです。」

                          参考文献 まほろば社会科研究室


「上に立つ者」は必ずしも役人だけではなく、会社の上司、両親、教師、年上の人、などにも当てはめてもいいですね。常に「和を大切にする」気持ちを持ってお互いに意見を言えば、意見の違う相手の言葉でも誠実に耳を傾けられるかもしれませんね。

当たり前の事こそ実行するのが難しいものです。常に心に留めておきたいものです。


英語一口メモ

   憲法       the constitution

   日本国憲法    The Constitution of Japan or Japanese Constitution

   憲法記念日    the Constitution Day

   憲法9条     Article 9th of the constitution

   (憲法)改正   amendment


こんな表現も合わせて見てみましょう。


   That is unconstitutional.

    それは憲法違反だ。

   These right are guranteed under the Constitutional.

    これらの権利は憲法で保障されている。

   The Constitution protects free speech.

    憲法が言論の自由を保障している。


「十七条憲法」は一つ一つがとても深いので、また機会があればご紹介させてください。


   




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