大寒で全国的に冷え込んでいます。
能登半島も今年一番の寒さを迎えています。
被災者の方々が充分な暖を取れるよう、一日も早い復興できるようお祈りします。
沖縄では寒空の中、早くも寒緋桜が一つ二つと実をほころばせています。
木に集まってくるメジロのかわいいこと。
またこの季節が来たのだと実感させられます。(写真はこの文章とは関係がありません)
さて、今回は再び「カタカナ語」に注目したいと思います。
先日、通販生活のカタログのとじ込みに「カタカナ語辞典」なるものがありましたので、その中からいくつかご紹介します。
先ずは面白い「造語」から。
・エゴサーチ・・・エゴ(自己)とサーチ(調べる)を合わせた語。
自分の名前などをインターネットで検索し、他者からの評価を調べるこ
と。なるほど。
・エモい ・・・「emotion(感情、情緒)」から転じて「感情を揺さぶる」という意味
例:エモいメロディー、エモい景色
英語の発音は「イモウション」です。
・ガクチカ ・・・「学生時代に力を入れてきたこと」の意。就職活動などで聞かれる定番
質問。
・スマート家電・・インターネットやスマホと接続して遠隔で操作できる家電。
「smart(スマート、頭のいい、知能が高い)」から来ている。
スマホも「(なんでもできる)頭のいい電話」という意味。使う人間も
賢くならないと使われてしまいますね。
次に元々の英語の意味に便乗して内容の説明までを一言で表しているカタカナ語
・インボイス・・・商品名、金額、適用税率、消費税が記載された適格請求書。
英語の「invoice」は単に「送り状、請求書」という意味。ですが、
この一言で詳しい内容まで表している。
・ライフライン・・電気、ガス、水道、交通、通信など安全な生活を維持するために 必要なもの。
英語の「lifeline」は「命綱、頼りにする物、人」という意味。
・グリーフケア・・家族、ペットなどの死別、離別によって悲しんでいる人たちが立ち
直るための支援。
「grief」は「悲嘆、悲しみ」に意味。
余談ですが、高校の頃はまっていたスヌーピーの4コマ漫画で、よく
チャーリーブラウンが「Good grief(やれやれ)」と言っていたのを思
い出しました(笑) 英語と日本語日本語の両方が書いてあり、翻訳は
谷川俊太郎さん。訳が秀逸でした。
次は、日本語の方が緊張感があっていいのでは、と私が思う語
・クラスター・・・集団感染
「cluster」は「群れ、(果実の)かたまり」という意味。医学用語で
「集団感染」として使われる。
「集団感染」といった方が緊張感が伝わってきます。
・ハラスメント・・いやがらせ、いじめ。
深刻なことなのにカタカナにすると軽い感じがします。
例:セクハラ、パワハラ、マタハラ(マタニティ ハラスメント)
パタハラ(パタニティ ハラスメント 育児する男性への嫌がらせ
・Jアラート ・・・ミサイル警報
・マイナンバー・・・個人番号
番号で個人情報が全てわかってしまうなんてこわいですよね。
それを「マイナ」なんて親しみやすく言われると油断してしまいます
最後によく聞くカタカナ語ですが、日本語でも知っておきたい語
・ダイバーシティ・・多様性
・バイアス ・・・偏見
・ステレオタイプ・・ある事柄に多くの人が持つイメージや固定概念
・プレゼンス ・・・存在
・ドメスティック・・家庭内、国内
例:ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)
ドメスティックエアライン(飛行機の国内線)
などなど。たくさんあります。
便利なものもあれば、ん?と頭をひねるものもありました。
政治経済では、内内で使っていたカタカナ語が、最近では公の場でも使われるようになったそうです。
しかし、大事な事柄はやはりわかりやすい日本語で伝えてほしいものです。
とはいえ、カタカナ語をまったく使わずに会話をするというのも難しいです(;^_^A
それでもできるだけ母国の美しい言葉を大切にしていきたいと再確認しました。
参考文献:カタログハウス カタカナ語辞典 ジーニアス英和辞典
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